概要
Cursor は Anysphere 社が開発する AI ファーストのコードエディタ。VS Code をフォークして作られており、既存の拡張機能との互換性を保ちつつ、コードベース全体を理解する強力な AI エージェント機能を備えています。2026年8月16日に SpaceX による約600億ドルの買収が完了し、現在は SpaceX 傘下として xAI と並ぶエンタープライズ AI コーディング事業の一角を担っています。
主な特徴
Composer(Agent Mode)
マルチファイル編集を自然言語で指示すると、Composer モデルが自律的にプラン策定→実行→テスト→反復を行います。リポジトリ全体を理解した上で動作するため、大規模な変更にも対応可能。
対応モデルと Cursor Router
自社開発の低レイテンシモデル Composer 2.5 に加え、Claude Opus 5 / GPT-5.6 / Grok 4.6 といった主要フロンティアモデルを切り替えて使えます。2026年7月22日、モデル選択を担っていた旧 Auto モードは「Cursor Router」に刷新されました。タスクの種類や直近の会話・ツール呼び出しの文脈を見て、どのモデルに投げるべきかをリクエストごとに自動判断します。Auto モードでは有料プラン内で無制限に利用でき、フロンティアモデルを手動指定した分だけクレジットを消費します。
Agents Window とクラウドエージェント
ローカル実行を待たずクラウド側で処理を進める /in-cloud、長時間タスクの進行を見守る /babysit、実行環境を保存・再現できる環境スナップショットを備え、長時間の自律実行をエディタから直接扱えます。
iOS アプリ
iPhone から Cursor のエージェントタスクをリモート起動・確認できます。クラウドエージェントと組み合わせると、デスクトップを離れた場面でも進捗確認や再指示が行えます。
Design Mode
統合ブラウザで UI 要素を直接アノテート・ターゲット指定。エージェントに視覚的なフィードバックを与えてフロントエンド変更を高速にイテレーション可能。
BugBot
自動 PR レビュアー。コード変更を Cursor の AI モデルで解析し、修正案を生成します。
Origin(Git ホスティング)
AI エージェント時代を前提とした Git ホスティングサービス「Origin」を提供。Cursor 本体との統合、コマンドライン操作、GitHub との同期に対応します。
プラン・料金
| プラン | 月額 | 特典 |
|---|---|---|
| Hobby | $0 | 基本機能、限定的クレジット |
| Pro | $20 | $20 分のフロンティアモデル利用枠込み |
| Pro+ | $60 | 利用枠を拡大 |
| Ultra | $200 | 大規模利用・優先処理 |
| Teams (Standard) | $40/ユーザー | チーム管理・SSO・監査ログ |
| Teams (Premium) | $120/ユーザー | Agent の利用上限が Standard の5倍 |
| Cursor Start(インド限定) | ₹649 | 現地通貨建ての入門プラン |
Teams はシート種別が Standard と Premium の2種類に分かれ、Premium は Agent の利用上限が Standard の5倍に設定されています。またインド市場向けにはルピー建ての入門プラン Cursor Start が用意されています。
代表的な活用例
- マルチファイル横断のリファクタリング
- 新機能の自律実装(Composer Agent)
- バグ修正の自動化(BugBot)
- UI 微調整(Design Mode)
- クラウド並列実行(Agents Window)
強み
- ✅ VS Code 互換で既存拡張がそのまま動く
- ✅ Composer Agent による自律的マルチファイル編集
- ✅ リポジトリ全体のコンテキストを把握
- ✅ クラウドエージェント + iOS アプリでデスクトップ外からも操作
- ✅ Cursor Router がタスク内容から最適なモデルを自動選択し、自社モデルと主要フロンティアモデルを意識せず使い分けられる
弱み
- ❌ 無料プランは機能制限が厳しい
- ❌ 高度な機能を使うと Pro+ や Ultra の高額プランが必要
- ❌ エージェント実行のクレジット消費が読みにくい
公式情報
- 公式サイト: https://cursor.com
- 料金: https://cursor.com/pricing
- ドキュメント: https://cursor.com/docs
使いこなし Tips
SNS・コミュニティで共有されている実践的な使い方
- Cursor 1.6 は .cursor/commands/ に .md ファイルを置くとチーム共有のカスタムスラッシュコマンドとしてAgent入力欄の候補に出る(出典: https://prompts.ninja/news/cursor-1-6-slash-commands-summarization/)
- Cursor はエージェント入力欄で Shift+Tab を押すと Plan Mode に入り、コーディング前に編集可能な計画を作ってくれる(出典: https://cursor.com/blog/plan-mode)
- Cursor CLI では `/btw` と打つと、進行中のエージェントの作業を中断せずに横道の質問だけ挟める(出典: https://x.com/F2aldi/status/2046442265154076704)
- Cursor の Bugbot は PR レビュー時にどれだけ深く考えるか(Effort Level)を Bugbot ダッシュボードから設定できる。インフラ・バックエンドの変更には high effort にすると見逃しが減る(出典: https://x.com/cursor_ai/status/2053892050299597107)