GPT(OpenAI)
概要
GPTシリーズ は OpenAI が開発する大規模言語モデル (LLM) のファミリーです。2022年のChatGPT公開以来、LLM市場の事実上の標準となっており、API・ChatGPT・各種プロダクト経由で幅広く利用されています。2026年現在、フラッグシップは GPT-5.4(2026年3月5日発表)で、推論・コーディング・エージェント機能を統一アーキテクチャに統合した次世代モデルです。
⚠️ 動画生成モデル Sora は2026年3月にサービス終了が発表されました(Web/アプリは4月26日、APIは9月24日に終了)。
最新モデル: GPT-5.4
2026年3月5日に発表された OpenAI のフラッグシップモデル。従来は別系統だった推論モデル(o3/o4-mini 系)、コーディング特化(Codex)、エージェント機能(Operator)を 1つのアーキテクチャに統合 した点が最大の特徴です。
5つのバリアント
| モデル | 用途 | API料金(入力 / 出力 per 1M tokens) |
|---|---|---|
| GPT-5.4 Pro | 最高性能、複雑な推論・研究 | $30 / $180 |
| GPT-5.4 Standard | 汎用フラッグシップ | $2.50 / $15 |
| GPT-5.4 Thinking | 拡張思考モード | — |
| GPT-5.4 Mini | バランス型、コスト重視 | — |
| GPT-5.4 Nano | 高速・軽量、エッジ向け | — |
ベンチマーク
- SWE-bench Pro(コーディング): 57.7% — 業界最高クラス
- OSWorld(コンピューター自律操作): 75% — Computer Use API搭載
- GDPval(知識労働ベンチマーク): 83%
主な特徴
1. 5段階の推論努力レベル制御
簡単な質問には即答、複雑な推論には時間をかけて深く考える、というレベルを5段階で調整可能。ユーザー側で制御することで、コストと品質のバランスを取れます。
2. ネイティブ Computer Use API
画面を認識してクリック・入力操作を行う自律エージェント機能が API として統合されました。OSWorld ベンチマークで 75% のスコアを達成し、従来の Operator 製品を吸収。ブラウザ操作・デスクトップアプリ操作・フォーム入力などを自動化できます。
3. 100万+トークンのコンテキストウィンドウ
長文ドキュメント・コードベース全体・複数ファイル参照に対応。Claude 4.6 と同等レベルに拡張されました。
4. Codex機能の統合
従来は別モデルだった GPT-5.3-Codex のコーディング能力がメインラインに統合され、一般用途でもフロンティアレベルのコード生成が可能になりました。SWE-bench Pro 57.7% は業界最高クラスです。
5. Sora(動画生成)— サービス終了予定
テキストから動画を生成していた Sora は、2026年3月にOpenAIが段階的終了を発表しました。
- 2026年4月26日: Sora Web / iOS / Android アプリ終了
- 2026年9月24日: Sora API 終了
終了理由はコンピュート不足、コスト圧力、エンタープライズ製品への注力強化と報じられています。ユーザーはサービス終了前にデータをエクスポートする必要があります。動画生成を今後も使いたい場合は Runway、Kling AI、Veo などの代替サービスを検討してください。
ChatGPT プラン
| プラン | 月額 | 主な特典 |
|---|---|---|
| Free | $0 | GPT-5.4 Standard に制限付きアクセス |
| Plus | $20 | GPT-5.4 Thinking、画像生成、Advanced Voice |
| Pro | $200 | GPT-5.4 Pro 無制限、Sora 拡大利用、優先アクセス |
| Business | $25/ユーザー | チーム機能、管理コンソール、データ保護 |
| Enterprise | 要問合せ | SSO、監査ログ、専用サポート、SLA |
モデル系譜
- GPT-4o(2024年5月)— マルチモーダル対応、音声・画像統合
- GPT-5(2025年8月)— 初代GPT-5
- GPT-5.1(2025年11月)— 8つのカスタムパーソナリティ対応 → 2026年3月に廃止
- GPT-5.2(2026年初頭)— 改良版
- GPT-5.3(2026年春)— Instant / Codex 分岐
- GPT-5.4(2026年3月5日・現行)— 統一アーキテクチャ、Codex/Operator 吸収
- GPT-5.5(2026年後半予定)
代表的な活用例
- コード開発: Canvas、コード実行、マルチファイル編集、デバッグ
- リサーチ: Deep Research、長文ドキュメント要約、論文分析
- 業務自動化: Computer Use で PC 操作を自律実行
- コンテンツ生成: 記事・メール・マーケティングコピー
- データ分析: Advanced Data Analysis、Python実行、グラフ生成
- 画像生成: DALL-E 3、GPT-Image(Sora は2026年終了予定)
強み
- ✅ 統一アーキテクチャ — 推論・コード・エージェント・マルチモーダルを1モデルで網羅
- ✅ Computer Use API — ネイティブでPC自律操作が可能(OSWorld 75%)
- ✅ 最大のエコシステム — GPTs マーケットプレイス、プラグイン、豊富な SDK
- ✅ 業界標準API — REST API・Python/Node/Java SDK
- ✅ フロンティアコーディング — SWE-bench Pro 57.7%(業界最高クラス)
- ✅ マルチモーダル — テキスト・画像・音声・動画・Computer Use
弱み
- ❌ Pro版は $200/月 と高額
- ❌ API料金も Claude Sonnet や Gemini 2.5 Pro より割高
- ❌ クローズドソース(モデルウェイト非公開)
- ❌ APIレート制限(ピーク時)
- ❌ プライバシー懸念(企業データの扱い)
公式情報
- 公式サイト: https://openai.com
- API ドキュメント: https://platform.openai.com/docs
- ChatGPT: https://chatgpt.com
- 料金: https://openai.com/api/pricing