Moveworks(ServiceNow傘下)
概要
Moveworks は ServiceNow 傘下のエンタープライズ向け AI アシスタントプラットフォーム。IT・人事の業務自動化にフォーカスし、パスワードリセット、アクセス権申請、PTO(有給)申請などの構造化されたサービスリクエストを自律的に解決します。ServiceNow による買収は2025年12月に完了(約28.5億ドル)し、Moveworks は ServiceNow ポートフォリオ内で単体製品としても提供が続いています。
主な特徴
Moveworks Reasoning Engine
自律的に理解・計画・実行・適応できる高度な AI システム。ワークフロー内のあらゆる要求を完遂できるように設計されています。
Creator Studio
ローコード〜プロコードで独自のAIエージェントを構築できる開発環境がCreator Studioです。ビジネスユーザーからエンジニアまで同じ基盤で自動化を設計できます。
AI Agent Marketplace
1,000 以上の事前構築エージェントが利用可能:
- チケット要約
- 有給申請管理
- アクセス権プロビジョニング
- パスワードリセット
- 新入社員オンボーディング
- 経費精算
Headless API
Moveworks の AI を任意の場所にデプロイできる API。Teams、Slack、社内ポータル、モバイルアプリなどに統合可能。
ServiceNow EmployeeWorks
2026年2月に、Moveworksの対話型AIとServiceNowのワークフロー自動化を組み合わせたServiceNow EmployeeWorksが登場しました。
ServiceNow Otto への統合
2026年5月のKnowledge 2026で発表されたServiceNow Ottoは、Now Assist・Moveworks・AI Experienceを1つの入口に統合し、対話AI・エンタープライズ検索・音声AIエージェント・AI Data Explorerの4経路で提供されます。全体はAI Control Towerでガバナンスと監査が効く構成です。
Slack / Teams 統合
主要なコラボレーションツールに深く統合され、従業員が日常的に使う環境内で AI サポートを提供します。
プラン・料金
Moveworks は公式価格を公開していません。現在の見積もり窓口はServiceNow側に一本化されており、セルフサーブの体験版や公開単価はありません。業界情報によると:
- 年額: ~$200,000 〜 $1,000,000+
- 従業員数ベースで課金
- 大企業向けの導入が中心
代表的な活用例
- 大企業 IT ヘルプデスクの自動化
- HR 業務(有給、福利厚生、経費精算)の自動化
- 新入社員オンボーディング
- 社内申請フローの自律化
- Slack / Teams での業務サポート
強み
- ✅ 1,000+ 事前構築エージェント
- ✅ Reasoning Engine の高度な自律性
- ✅ Creator Studio でローコード〜プロコード開発
- ✅ Headless API で柔軟な展開
- ✅ IT・HR 業務に特化した実績
- ✅ ServiceNow のワークフロー基盤と直結
弱み
- ❌ **年間 $200K〜**と超高額
- ❌ 大企業向けでSMBには不向き
- ❌ 料金が不透明
- ❌ 製品ロードマップがServiceNowの優先順位に従うため、単体製品としての中立性は下がっています
- ❌ 導入に時間がかかる
公式情報
- 公式サイト: https://www.moveworks.com