Genspark
概要
Genspark は、AI 検索を起点に「成果物を作るところまで」を担う AI スーパーエージェント型ワークスペースです。Sparkpage と呼ばれる動的な回答ページを生成し、スライド・Web サイト・動画・画像・音声までワンプロンプトで作成できます。現在の構成は、記憶層の SecondBrain、知能エンジンの Super Agent、Build / Office / Content の各ツール群、そして人と AI が並んで働く協働層 GenTeam という 4 層に整理されています。
主な特徴
1. Mixture-of-Agents(MoA)アーキテクチャ
中央オーケストレーターが複雑なリクエストをサブタスクに分解し、GPT・Claude・Gemini など複数のトップ LLM をベースにした専門エージェントへ割り当てて処理します。単一モデルに依存しません。
2. SecondBrain(永続メモリ層)
メール・会議・チャット・ドキュメント・CRM などを横断して蓄積する永続メモリ層。同じ前提を毎回入力し直さなくても、過去の意思決定やプロジェクトの経緯を AI 側が自律的に参照します。カード型 AI 音声レコーダ SecondBrain Note($179 導入価格 / $199 通常価格)で、対面の会話も自動で取り込めます。
3. Sparkpage(ダイナミック回答ページ)
検索結果をリンクの羅列ではなく、引用・表・グラフ入りの動的ページとして生成。ページ内に Copilot が常駐し、追加質問やリファインができます。
4. AI Slides / AI Sites / Design
プロンプト一つで、スピーカーノート・グラフ・テンプレート付きのプレゼンを PPTX/PDF 出力。ライブ URL 付きのレスポンシブ LP も生成でき、Design モジュールではアイデアから UI・コードまで一気通貫で作れます。
5. GenOffice(オープンソース AI オフィススイート)
2026 年 8 月 3 日に公開されたデスクトップ版オフィススイート。Docs・Sheets・Slides・PDF エディタに Super Agent を直接埋め込んだ構成で、Apache License 2.0 のオープンソースとして macOS・Windows・Linux 向けに配布されています。オフラインの基本編集は完全無料・広告なしで、.docx / .xlsx / .pptx / .pdf をレイアウトを保ったまま扱えます。ディープリサーチやデータ分析などサーバー側の AI 処理だけが Genspark アカウントのクレジットを消費します。
6. Call For Me(AI 電話エージェント)
自然な音声で実際に電話をかけ、予約・問い合わせ・交渉を代行する独自機能です。
7. GenMail / GenTeam
GenMail はユーザーの文体と人間関係を学習するメール AI エージェント、GenTeam は AI エージェントと人間が同じチャット空間を共有して進める協働機能です。
8. Genspark Claw for Desktop
アップロードなしでローカルのファイルや画面を直接操作できるデスクトップエージェント。Microsoft PowerPoint・Excel・Word へのネイティブプラグインもあり、Office アプリ内で生成・編集を完結できます。
プラン・料金
クレジット制で、無料枠は 1 日あたり約 100 クレジット。有料プランはクレジット量に応じて段階を選べます。
| プラン | 月額 | 含まれるクレジット |
|---|---|---|
| Free | $0 | 1 日あたり約 100 クレジット |
| Plus | $24.99〜(年払い $19.99/月) | 月 10,000 クレジット〜 |
| Pro | $249.99〜(年払い $199.99/月) | 月 125,000 クレジット〜 |
有料プランでは AI チャットと画像生成が 2026 年 12 月 31 日までクレジット消費ゼロ。追加クレジットは $20 / 10,000 クレジットのパックで購入でき、未使用分は翌月に繰り越されません。
代表的な活用例
- リサーチ → Sparkpage 生成 → そのままスライド・LP 化
- 海外リサーチや実電話を伴う一次情報収集
- ワンプロンプトでの動画・ポッドキャスト制作
- GenOffice で既存の .docx / .pptx を開き、エージェントに編集させながら仕上げる
強み
- ✅ 検索・生成・発信を 1 つのワークスペースで完結
- ✅ 複数 LLM を束ねる MoA で単一モデルの弱点を補う
- ✅ AI 電話・AI Sites・GenOffice など他にない独自機能
- ✅ SecondBrain により文脈の再入力が不要
弱み
- ❌ 複雑なタスクはクレジット消費が激しく、未使用分は繰り越せない
- ❌ 生成物の品質はエージェントの組合せ次第でばらつく
- ❌ 企業向け情報セキュリティ機能はまだ発展途上
- ❌ GenOffice は公開直後の Alpha 版(v0.4.110)で、本番業務に据える前に自分のファイルで検証が要ります
公式情報
- 公式サイト: https://genspark.ai