Tripo AI
概要
Tripo AI は、テキストや画像から高品質な 3D モデルを高速に生成する AI サービスです。VAST を中心とした研究チームが公開している TripoSR 等のオープンモデルから派生しており、学術的なベースが強いのが特徴。数秒〜数十秒での 3D 生成を売りにしており、Meshy と並んでコスト効率の高い選択肢として急速にユーザーを伸ばしています。
2026 年 3 月の GDC 2026 で発表された 2 系統のモデルが現行ラインナップです。高精細フラッグシップの Tripo H3.1 は入力との一致度・幾何精度・テクスチャ品質を最大化する方向で、キャラクター・機械構造・複雑形状まで扱います。もう一方の Smart Mesh P1.0 は 3D 空間で直接生成するネイティブ 3D ディフュージョンで、最短 2 秒級の超高速・低ポリ生成に振っており、プロトタイピングやゲームプレイの反復に向きます。
主な特徴
1. 高速 3D 生成
テキストや画像から数秒〜数十秒で 3D メッシュを生成。プロトタイプ用途ではとくに「ポン出しの速さ」が強みで、1 プロンプトあたりのクレジット消費も比較的軽めです。
2. 画像から 3D(Image to 3D)
1 枚の画像から 3D 形状を復元する Image to 3D はとくに評価が高く、被写体の向きや背景が整っていれば、きれいなメッシュが得られやすい方向で改善が続いています。写真・スケッチのどちらも入力に使えます。
3. PBR テクスチャとネイティブ Quad メッシュ
PBR 一式(albedo / normal / metallic / roughness)を最大 8K 解像度で生成でき、スタイライズやハンドペイント向けにベースカラーのみのテクスチャも選べます。メッシュはアーティスト品質のエッジフローを持つネイティブ Quad で出力され、リトポロジーなしでエンジンに持ち込める設計です。High Detail モードは最大 200 万ポリゴン、Smart Mesh は 500〜50,000 ポリゴンの範囲で最適化されたトポロジーを返します。
4. 自動リギングとスマート分割
キャラクターには本番運用を想定したスケルトンを自動付与でき、3D プリント向けにはモデルを印刷可能なパーツへ自動分割するスマートセグメンテーションを備えます。書き出しは GLB / FBX / OBJ / USD / STL / 3MF に対応します。
5. API と Web インターフェース
ブラウザの Web UI だけでなく、API 経由でも呼び出せるため、自社サービスに「3D 生成ボタン」を組み込むことも可能です。Unity・Blender・Unreal に加えて Roblox Studio 向けの DCC Bridge プラグインが揃い、Tripo Studio で作ったモデルやアニメーションを各ツールへワンクリックで転送できます。Scenario とのパートナーシップにより、AIコンセプト画像から直接3D化するワークフローも提供されています。
6. オープンモデル TripoSR との関係
Stability AI と共同で公開した TripoSR などのオープンモデルを発表しており、研究コミュニティでの知名度も高いプロジェクトです。商用の Tripo AI サービスは、これらの研究成果を土台にした有料プロダクトという位置づけです。
プラン・料金
料金は Free / Pro / Max / Team の 4 段階に整理されており、いずれもクレジット制です。無料枠は月 200 クレジット(約 13 モデル相当)で、足りない場合は追加クレジットを都度購入できます。
| プラン | 月額 | クレジット(目安) |
|---|---|---|
| Free | $0 | 200 クレジット/月(約 13 モデル) |
| Pro | $19.90(年払い $238.80) | 3,000 クレジット/月(約 200 モデル) |
| Max | $89.90(年払い $1,078.80) | 25,000 クレジット/月(約 1,660 モデル) |
| Team | $109.90/シート | 90,000 クレジット/月(約 6,000 モデル) |
追加クレジットは $10 で 1,000、$100 で 12,000、$500 で 62,000、$1,000 で 130,000 という単位で購入できます。
※キャンペーンや改定で変動します。最新は公式サイトで確認してください。
代表的な活用例
- ゲーム開発: 大量の背景小物・敵キャラの初稿、ゲームプレイ検証用の低ポリアセット
- メタバース / VR: アバターや小物のラピッドプロト
- 3D プリント: スマート分割を使ったフィギュア・雑貨の造形
- EC / 商品ページ: 商品画像 1 枚から 3D プレビュー生成
- 教育: 3D 教材の素早い作成
強み
- ✅ Image to 3D の品質と速度 — 画像から 3D 化する評価が高い
- ✅ 用途で選べる 2 系統 — 高精細の H3.1 と超高速・低ポリの Smart Mesh P1.0
- ✅ 最大 8K の PBR テクスチャとネイティブ Quad メッシュ
- ✅ コスト効率が良い — 1 生成あたりのクレジットが軽め
- ✅ API 提供 — 自社サービスへの組み込みが容易
- ✅ 主要 3D フォーマットに対応(GLB / FBX / OBJ / USD / STL / 3MF)
弱み
- ❌ テキスト → 3D の品質は画像入力に比べると当たり外れがまだある
- ❌ 複雑な機械・建築・文字刻印は崩れやすい
- ❌ 無料枠は月 200 クレジット(約 13 モデル)で、高精細生成を続けるとすぐ枯渇する
- ❌ ドキュメントや日本語情報が少なく、学習コストがやや高い
公式情報
- 公式サイト: https://tripo3d.ai
- ドキュメント: https://platform.tripo3d.ai
- 研究(TripoSR): https://github.com/VAST-AI-Research