Dataiku
概要
Dataiku はエンタープライズ向けの統合データサイエンス・ML プラットフォーム。ノーコードのビジュアルワークフローから、Python/R によるコード記述まで、様々なスキルレベルのユーザーが協調してデータプロジェクトを構築・デプロイ・運用できます。LLM Mesh を土台に、AI エージェントの生成・デバッグ・評価・本番運用までを 1 つの基盤で扱う構成が現在の中心です。
主な特徴
LLM Mesh(LLM統合フレームワーク)
エンタープライズ環境で LLM を安全に使うためのゲートウェイ。OpenAI、Anthropic、Azure OpenAI、Bedrock など主要 LLM プロバイダーをサポートし、モデル切替・PII マスキング・一元的なコスト管理とガバナンスが可能。
Cobuild(自然言語からのプロジェクト生成)
やりたいことを平易な言葉で書くと、データパイプライン・機械学習モデル・エージェント・アプリまで含む end-to-end のプロジェクトを生成し、中身を検査できるビジュアルフローとして出力します。
エージェントの開発・評価
2026年8月14日リリースの Dataiku 15 では、入出力とツール呼び出しを 1 ステップずつ追えるリアルタイムのエージェントデバッグ、複数エージェントで再利用できる Agent Skills、Agent Review / Agent Evaluation による性能測定と承認フローが加わりました。
MCP サーバーと Conversation API
作ったエージェントをネイティブの MCP サーバー経由で MCP 対応クライアントから発見・利用でき、Conversation API を使えばサーバー側で会話履歴を保持したまま自社アプリに埋め込めます。
セマンティックレイヤー連携
Dataiku 内で構築したセマンティックモデルに加え、Snowflake や Databricks から取り込んだモデルもエージェントが参照でき、業務文脈に沿った一貫した回答を返せます。
ビジュアル ML
ドラッグ&ドロップで ML パイプラインを構築。AutoML 機能でモデル選定・ハイパーパラメータ調整を自動化。
コード併用
Python、R、SQL でビジュアルとコードを自由に組み合わせ可能。データサイエンティストも力を発揮できます。
エンタープライズ機能
- MLOps — モデルのデプロイ・監視・再学習
- データガバナンス — アクセス制御、監査、ガバナンスポリシー
- プロジェクト管理 — コラボレーション、バージョン管理
- ダッシュボード — Web アプリとしてのデプロイ
幅広いデータソース
Snowflake、BigQuery、S3、Azure Data Lake、Databricks、Kafka など主要データプラットフォームと連携。
プラン・料金
無料で使えるのは自社インフラに導入する Free Edition(3ユーザーまで、デプロイ・自動化・ガバナンス機能は非対応)と、Dataiku Cloud の14日間トライアル(2ユーザー、Govern と高度な LLM Mesh を除く全機能)の 2 つです。有償エディションの価格は公開されておらず、ユーザー数・必要機能・導入形態に応じた個別見積となります(AWS / Azure / GCP のクラウド版も提供)。
代表的な活用例
- エンタープライズ ML プロジェクト
- LLM を活用した社内システム(LLM Mesh)
- 不正検知・リスク分析
- 需要予測・価格最適化
- 顧客セグメンテーション
強み
- ✅ LLM Mesh でマルチ LLM 統合ガバナンス
- ✅ ビジュアル + コード のハイブリッド
- ✅ エンタープライズ MLOps
- ✅ データガバナンス
- ✅ AutoML で初心者でも使える
- ✅ 主要データプラットフォームと連携
弱み
- ❌ 大企業向けで個人・小規模には大きすぎる
- ❌ 料金が高額で導入判断が重い
- ❌ 学習曲線が急
- ❌ 日本語ドキュメントは限定的
公式情報
- 公式サイト: https://www.dataiku.com
- LLM Mesh: https://www.dataiku.com/product/llm-mesh