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Recursion(Exscientia統合)

Recursion(Exscientia統合)

概要

Recursion Pharmaceuticals(NASDAQ: RXRX)は AI と自動化を駆使して創薬プロセスを変革する米国の TechBio 企業。生物学・化学・オートメーション・データサイエンス・エンジニアリングを統合したプラットフォームで、従来の創薬よりもはるかに高速で広範な実験を可能にします。Exscientia を完全子会社として統合し、化合物設計から合成・表現型スクリーニングまでを縦統合した体制になっています。

主な特徴

Recursion OS

中核プラットフォーム。大規模な自動化実験から得られた生物学・化学データを AI で解析し、新しい治療標的や薬剤候補を発見します。フェノミクス、トランスクリプトミクス、InVivomics、プロテオミクス、ADME、匿名化患者データにまたがる約65ペタバイトの独自データセットを蓄積しています。

フェノミクス(Phenomics)

細胞の画像からフェノタイプ(表現型)の変化を AI が検出。薬剤が細胞に及ぼす影響を数百万の次元で捉えます。

大規模自動化実験

自動化されたラボで、最大週あたり220万件の実験を実行し、1620万枚のマルチタイムポイント明視野画像を生成できる規模に拡張されています。

計算基盤

NVIDIA H100 GPU を576基搭載したスーパーコンピュータ BioHive-2 で、Phenom-2、MolPhenix、MolGPS といった自社基盤モデルを学習しています。

パイプライン

がん、希少疾患、神経科学、免疫などの領域で、自社および提携プログラムを保有しています。家族性大腸腺腫症を対象とする MEK1/2 阻害剤 REC-4881 は FDA と承認申請パスを協議中で、第2相 TUPELO 試験のデータ発表は2026年11月を予定しています。AI 設計の PI3Kα H1047R 阻害剤 REC-7735 は IND クリアランスを取得済みで、2026年後半に固形がんの第1/2相へ入る見込みです。

主要パートナーシップ

Roche・Genentech・Sanofi・Bayer・Merck KGaA との提携で、前払い・マイルストンの累計は5億ドルを超えています。

  • Roche / Genentech — 神経科学・がん(累計2億1600万ドルを受領。iPSC 由来神経細胞の全ゲノム CRISPR ノックアウトマップを基に、最初の神経科学標的が共同初期探索プログラムへ進みました。最大40本の低分子プログラムが対象です。
  • Sanofi — がん・免疫で最大15プログラム(累計1億3400万ドルを受領)
  • Bayer — 精密腫瘍学
  • NVIDIA — AI インフラ協業

上場企業として

Recursion は NASDAQ に上場している企業(ティッカー: RXRX)。2026年の現金営業費用ガイダンスは3億7500万ドル未満へ引き下げられ、コスト管理を強めています。

代表的な活用例

  • 新薬候補の発見(伝統的手法の数十倍の速度)
  • 治療標的の特定
  • 薬剤再利用(既存薬の新しい用途発見)
  • 製薬パートナーシップ
  • AI 基盤モデルの医療応用研究

強み

  • 大規模自動化(最大 週220万実験)
  • フェノミクス — 画像ベースの薬剤効果解析
  • 65ペタバイト規模の独自生物・化学データセット
  • Roche/Genentech、Sanofi、Bayer との提携で累計5億ドル超を受領
  • Exscientia 統合による設計〜合成〜評価の縦統合
  • 上場企業で情報開示が透明

弱み

  • 製薬業界向けで一般ユーザーには関係薄
  • 創薬期間が長い(臨床試験に数年)
  • AI 創薬の臨床アウトカム検証はこれから
  • 株価のボラティリティが高い

公式情報

公式サイト

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