Notion AI
概要
Notion AI は、オールインワンワークスペース Notion に統合されたAIアシスタントです。ドキュメント、Wiki、データベース、タスク管理の中に直接AIが組み込まれており、「あなたのワークスペース全体を知っているAI」として機能する点が他のAIライティングツールと決定的に異なります。最新は 2026年7月1日の Notion 3.6 で、Custom Agents(カスタムエージェント)、External Agents API(Claude Code や Cursor などの外部AIエージェントを同僚のように招いてタスクを割り当てる仕組み)、Ask Notion(全社横断検索)が揃っています。対象ユーザーは、スタートアップから大企業まで、Notionを社内情報基盤として活用しているチームです。
主な特徴
1. Ask Notion(ワークスペース横断Q&A)
Notion 内のページ、Wiki、データベース、さらに連携した Slack、Microsoft Teams、GitHub、Google Drive などの外部ツールから横断的に情報を検索・要約。すべての回答に元ページへのリンクが付き、出典が明確です。
2. Custom Agents(カスタムエージェント)
チーム独自のワークフローに特化したAIエージェントを構築できる機能。例えば「議事録から ToDo を自動抽出してタスクDBに登録する」といった定型業務を自律実行します。AI議事録の終了をトリガーに走らせて、トラッカー更新・議事録共有・チケット化まで自動化することも可能です。共有メニューからページやデータベースを直接エージェントに渡せます。
3. External Agents API と開発者プラットフォーム
Claude Code や Cursor といった外部AIエージェントを Notion のメンバーとして招待し、タスクを割り当てて進行状況を追える API。あわせて Workers(JS/TS のコード実行環境)でエージェントに実データ照会や外部API呼び出しをさせられます。エージェントがページ内に ROI 計算機やクイズなどのインタラクティブHTMLブロックを直接生成することもできます。
4. マルチモデル対応
Business/Enterprise プランでは複数のLLM(OpenAI、Anthropic、Google)を統合提供。用途に応じて最適なモデルを選択でき、ChatGPT Plus、Claude Pro、Gemini などを個別契約する必要がなくなります。難しいタスク向けのモデルは短いリストに整理され、速度・知能・コストを比較するスコアカードを見ながら選べます。よく使うモデルはピン留めできます。
5. メールと予定はエージェント経由で扱う
Gmail に加えて Outlook Mail / Calendar のコネクタに対応し、受信箱の仕分け・返信ドラフト・日程調整をエージェントが代行します。専用メールクライアントの Notion Mail は 2026年9月22日で提供終了となり(利用者の過半数が受信箱を開かずにメールを処理していたことが理由として説明されています)、下書きやスニペットなど Notion Mail だけに保存したデータは 9月21日までにエクスポートが必要です。
6. インライン執筆支援
既存のページ内で「続きを書く」「要約する」「翻訳する」「トーンを変える」といった操作をワンクリックで実行。ドラフト作成から推敲まで、Notion から離れずに完結します。
プラン・料金(2026年)
| プラン | 月額(年払い) | AI機能 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 基本ワークスペースのみ、AI別途契約不可 |
| Plus | $10/ユーザー | ワークスペース+DB、AI別途契約不可 |
| Business | $20/ユーザー(月払いは$24) | AIフル機能内包(マルチモデル、Custom Agents、AI議事録、Ask Notion) |
| Enterprise | カスタム | SSO、監査ログ、プライベートTeamspace、AI全機能 |
Notion AI のスタンドアロンのアドオン販売は終了し、料金は上位プランの席数に一本化されました。ただし Custom Agents の自律実行だけは従量制のクレジットで、1,000クレジット $10/月・繰り越しなし・ワークスペース全体で共有という扱いです。2026年8月3日からは AI 利用量が設定画面で可視化され、6時間のローリング枠と請求サイクル単位の月枠の 2 つで管理されます。
代表的な活用例
- 社内ナレッジベースに対する自然言語Q&A(新入社員のオンボーディング)
- 議事録の要約&アクションアイテム抽出
- プロダクト仕様書のドラフト作成
- プロジェクトDBの状況サマリー自動生成
- 多言語チームでのドキュメント翻訳
強み
- ✅ ワークスペース全体のコンテキストを理解した回答が得られる
- ✅ ChatGPT・Claude・Gemini を個別契約するより総合的に安価
- ✅ ドキュメント編集から AI 呼び出しまで同一UIで完結
- ✅ 出典リンク付きで信頼性が高い
- ✅ Slack / Teams / GitHub などとの連携で情報サイロを解消
弱み
- ❌ Notion を使っていないと価値を発揮できない
- ❌ 長文クリエイティブライティングは Jasper 等の専門ツールに劣る
- ❌ Free / Plus プランでは AI 機能を使えない
- ❌ 複雑なDB設計はAI任せでは難しい
- ❌ Custom Agents を本格運用すると席料金とは別にクレジット課金が積み上がり、月額が読みにくい
公式情報
使いこなし Tips
SNS・コミュニティで共有されている実践的な使い方
- Notion の設定→AIで「AI議事録」を有効化すると、どのページでも /meeting と打つだけで議事録取りが始まる(出典: https://x.com/NotionHQ/status/1924991953428517004)
- Notion デスクトップアプリを入れておけば、⌘ または Ctrl + Shift + J でどのアプリを使っていても Notion AI をすぐ呼び出して質問できる(出典: https://x.com/NotionHQ/status/1821633274290098214)
- Notion の Agent Skills は Notion を「正」として保存しておき、Claude Code・Codex・Cursor・Gemini・Grok にダウンロードして SKILL.md として使い回せる(出典: https://x.com/NotionHQ/status/2090829567451861122)