Bolt.new / AI App Builder
BoltにForgeと格安プラン
これまでBoltは自社エージェントのみで、低価格帯の選択肢がありませんでした。9月14日、オープンモデル駆動の新エージェント「Bolt Forge」と、月9ドルの新プラン「Bolt Lite」が同時に追加されています。
自社モデル一本足からの転換
AIアプリビルダー競争で「安いモデルの選択肢」が既に当たり前になりつつある中の追随。
StackBlitzが運営するBolt.newは、これまでStandardとMaxという2種類の自社エージェントしか提供しておらず、料金プランも実質ひとつの価格帯に集約されていました。2026年9月14日のプレスリリースによると、同社はここにBolt Forgeという第三のエージェントを追加した。Forgeは自社モデルではなく、GLM 5.3・GLM 5.3 Flash・Kimi K3・DeepSeek v4 Proというオープンウェイトモデル群の上で動く。
背景には、公式ブログ「What is Bolt Forge?」が明かす狙いがある。オープンモデルはBolt側の運用コストが低いため、既存のPro以上契約者にはForgeの利用枠がStandardの50倍という大盤振る舞いで無料同梱される。低コストのモデルで「安く多く使わせる」ことで、これまで価格を理由に離脱していた層を引き止める狙いが透ける。
数字で見るForgeとLite
ただし太っ腹に見える条件には裏がある。Bolt Lite紹介ページによれば、この50倍枠は2026年9月14日〜10月14日の「研究プレビュー」期間中の特別条件で、利用状況はビルド単位のセッションが匿名化された上でオープンモデルラボArceeに共有され、10月開始予定のトリリオンパラメータ級オープンウェイトモデルの学習に使われる。使う側は無料や格安の対価として、自分のビルドセッションが学習データになることを実質的に受け入れる形になる。
Forgeへの3つの入り方
Pro以上はそのまま使える
既存のBolt Pro・Team契約者は追加課金なしでエージェントピッカーにForgeが現れる。設定変更は不要。
Bolt Liteに新規加入
Standard/Maxを使わずForgeだけで十分な個人なら、月9ドルのBolt Liteが最安の入口になる。10/14までの登録で以後も$9/月のまま継続できる。
モデルを選ぶ
Forge内でもGLM 5.3・GLM 5.3 Flash・Kimi K3・DeepSeek v4 Proを切り替えられる。DeepSeek v4 Proは実験的モデル扱いで挙動が変わる可能性がある。
誰に効くか
個人エンジニア
副業・個人開発で月額固定費を抑えたい層には、Standard相当の作業をForgeで肩代わりできる9ドルのBolt Liteが刺さる。
デザイナー
プロトタイプを量産する段階ではForgeの利用枠が広い分、試行回数を増やせる。仕上げの精度が要る局面ではMaxに切り替える運用が現実的。
事業側・予算担当
すでにPro以上を契約しているチームは追加コストなしでForgeが使える。新規にBoltを検討するチームは、Bolt Liteで低リスクに試算できる。
| Standard / Max(既存) | Forge(新規) |
|---|---|
| Bolt自社モデル | GLM 5.3系・Kimi K3・DeepSeek v4 Pro |
| 通常の利用枠 | 研究プレビュー中はStandard比50倍 |
| 単体プランなし | Bolt Lite($9/月)でForgeのみ契約可能 |
| 利用データの扱いは通常運用 | オプトインでArcee AIの学習データに提供 |
安さの裏側では、あなたのビルドセッションが次のモデルの学習材料になっている。
予算を抑えたい個人には朗報
すでにPro以上を契約している開発者・デザイナーにとって、Forgeは実質的な値上げなしの機能拡張だ。追加費用なしでForgeが同梱される以上、まずは軽めのプロトタイピング作業をForgeに逃がして、Standard/Maxの利用枠を本当に精度が要る場面に温存するのが合理的な使い分けになる。
一方でBolt Liteの$9/月という価格は、あくまで2026年9月14日〜10月14日の研究プレビュー特典が前提にある。10月14日のサインアップ締切後、この価格や50倍枠が恒久的に維持される保証は現時点の発表では明言されていない。予算担当としては「この価格はいつまで有効か」を定期的に確認する運用が要る。個人開発者は今のうちにBolt Liteへ登録し、Forgeが自分の用途で十分な品質を出せるか、10月14日までの1ヶ月で見極めるのが実利にかなう動き方だ。