Image Generation / ChatGPT
ChatGPTの画像が、
DALL-Eを卒業する。
半年前まではDALL-E 3の名前も現役でしたが、もう過去のモデルです。ChatGPT内蔵の画像生成はGPT Image 2に統一され、旧DALL-E GPTインターフェースは2026年8月30日で提供終了。「DALL-Eで描いて」と言っても、もう誰にも通じません。
Why Now
「引退」は、突然ではない
DALL-Eの終わりは一度に来たわけではありません。まずAPIから消え、次にChatGPTの画面から消える——二段階の撤退でした。
2025年11月14日、OpenAIは開発者向けに dall-e-2 と dall-e-3 のAPI提供終了を予告し、実際に 2026年5月12日 をもって両モデルはAPIから削除されました。移行先として案内されたのは gpt-image-1 系列です。ここまではAPI利用者だけの話でした。
変わったのはここからです。ChatGPT内蔵の画像生成はGPT Image 2に統一され、旧DALL-E GPTインターフェースは2026年8月30日に完全に提供終了するとOpenAIが2026年7月31日に発表。一般ユーザーが日常的に触っていた「DALL-Eという名前の画像生成機能」が、ChatGPTの画面そのものから消えることになりました。詳細はOpenAI公式のChatGPTリリースノートで確認できます。
| 半年前まで | 2026年8月30日〜 |
|---|---|
| DALL-E 3 が代名詞 | GPT Image 2 に一本化 |
| API は dall-e-2/3 が現役 | API は gpt-image-1 系のみ |
| ChatGPT内に「DALL-E」GPTあり | 「ChatGPT Images」機能に統合 |
| 単発生成(推論なし) | 推論してから生成 |
撤退までの日付
告知から完全終了まで、猶予はおよそ1か月でした。
What Changed
「描く」前に「考える」ようになった
DALL-E 3とGPT Image 2の違いは名前だけではありません。生成の手順そのものが変わっています。
GPT Image 2は2026年4月21日にAPIで、翌22日にChatGPT向けに「ChatGPT Images」としてリリースされました。最大の変更点は、画像を生成する前にプロンプトの意図を推論・計画するステップを挟んだことです。文字を含む複雑な構図や、多言語のテキスト描画(日本語・韓国語・中国語・ヒンディー語・ベンガル語など)の精度が大きく向上しました。
解像度はネイティブで2K、実験的機能として4K出力にも対応しますが、OpenAI自身が2K超は「experimental」扱いだと案内しており、安定した高精細出力を求める用途では過信は禁物です。
「DALL-Eで」と言っても、
もう誰にも通じない。
Who It Hits
誰の仕事が、どう変わるか
名前が変わっただけ、では済みません。呼び方を変えないと、ワークフローが静かに止まります。
デザイナー
社内テンプレやFigmaプラグインに「DALL-E 3で生成」という手順書が残っていないか確認を。テキスト描画精度が上がった分、バナーやUIモックのラフをGPT Image 2に置き換えると、修正の手戻りそのものが減ります。
マーケター
SNS運用やLP制作のプロンプト集に「DALL-E風に」「DALL-E 3のスタイルで」という指示文が残っていれば、まず伝わりません。多言語テキスト精度が上がったので、海外向けクリエイティブの現地語コピー入り画像を内製できる場面が増えます。
ビジネス利用者
DALL-E 3のAPIを直接呼んでいた自社ツールがあれば、5月12日時点ですでに動いていません。社内GPTsが公式「DALL-E」GPTに依存していないか、8月30日までに棚卸ししておく必要があります。
Next Steps
いま、やっておくこと
8月30日までに画像を保存する
公式DALL-E GPTで過去に作った画像は、GPT自体が消えると会話履歴からの再アクセスが難しくなります。残したい画像はダウンロードしてローカルかクラウドストレージに退避しておきましょう。
プロンプトの言い回しを更新する
「DALL-Eで」「DALL-E 3風に」という指示文は、もはや特定のモデルを指しません。ChatGPT Images(GPT Image 2)を前提に、「テキストを正確に入れて」「4Kで」など新しい機能を活かした指示に書き換えます。
自社ツールのAPI依存を点検する
dall-e-2/dall-e-3 を直接呼んでいた社内システムは5月12日時点で既に停止しているはずです。未対応のものが残っていないか、gpt-image-1系への移行状況をこの機会に確認してください。
Reality Check
手放しでは喜べない部分もある
GPT Image 2の推論ステップは精度を上げる一方、生成にかかる時間とコストを増やします。単純なアイコンやラフスケッチなど「速さ優先」の用途では、以前のDALL-E 3の一発生成の軽さを恋しく思う場面も出てくるでしょう。
解像度もネイティブは2Kどまりで、4KはOpenAI自身が「experimental」と位置づけています。旧DALL-E 3ユーザーが慣れていたアスペクト比の細かい指定についても、仕様が変わった箇所があるため、既存ワークフローをそのまま移植できるとは限りません。「名前が変わっただけ」と油断せず、実際に手を動かして挙動を確認することをおすすめします。