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User Growth

Geminiユーザー、
10億人に接近

2026年5月のGoogle I/Oで報告された月間9億人から、わずか2か月強でさらに積み上がった。TechCrunchが伝えた最新の数字は、ChatGPTとの利用者数競争がもう一段動いたことを示している。

AI Navigate 編集部2026.07.24読了 6分

1,000M 400M 750M 900M 950M '25.5 '26.2 '26.5 '26.7 10億人へ
01

The Milestone

9億人から950万人単位で積み増し

TechCrunchが7月23日に報じた最新の月間アクティブユーザー(MAU)数は、5月時点の数字をさらに上回った。

TechCrunchの報道によれば、Googleの対話型AIアプリ「Gemini」のMAUは7月時点で約9億5,000万人に達し、10億人という節目まで接近しているという。これは5月19〜20日(米国時間/日本時間)のGoogle I/O基調講演でSundar Pichai氏が明らかにした月間9億人から、わずか2か月強でさらに積み上がった数字だ。

Google I/Oの時点でも、Geminiアプリの利用者数は1年前(2025年5月)の4億人から2倍以上に伸びていた。今回の9億5,000万人という水準は、その急成長がそのまま続いていることを示している。単発の発表数値ではなく、四半期をまたいで一貫して伸び続けている点が重要だ。

02

数字で見る伸び

1年強でおよそ2.4倍。ChatGPTも同じ時期に10億人を超えている。

900M
2026年5月20日 Google I/O時点
950M
2026年7月23日 TechCrunch報道時点
×2.4
2025年5月(4億人)からの伸び
03

Why Now

なぜ今、この数字が重要か

個人向け生成AIの「利用者数」という指標そのものが、いま業界の主戦場になっている。OpenAIのChatGPTは2026年6月に全世界の月間アクティブユーザーが10億人を突破し、アプリとして史上最速で10億人に達したと報じられている。Geminiがその直後に9億5,000万人まで接近してきたことで、単一プレイヤーの独走ではなく、実質的な「二強状態」に近づいている点が今回のニュースの意味だ。

市場シェアの面でも変化が見え始めている。AIアシスタント全体に占めるChatGPTのシェアは初めて50%を割り込み、Geminiのシェアが上昇しているという分析もある。Android標準搭載や検索・Workspaceとの統合というGoogle側の配荷力が、単なる話題性ではなく実利用者数として表れ始めていると読める。

事業担当者は

社内ツール選定やベンダー比較の前提として、「ChatGPT一強」の想定は更新が必要。Geminiを含めた複数プラットフォーム前提の調達・比較検討が現実的になってきた。

マーケターは

広告・配信面としてのGemini/Google エコシステムの重みが増す。検索のAI Overviews(月間20億人超)やAIモード(月間10億人超)と合わせ、Google経由のAI接点全体を出稿・SEO戦略の対象として見直す価値がある。

プロダクト担当者は

自社プロダクトのAI連携先をChatGPT APIのみに一本化するリスクが相対的に上がる。Gemini APIやAndroid/Chrome統合を含めたマルチモデル対応の優先度を、ロードマップで再検討する材料になる。

Gemini(Google)ChatGPT(OpenAI)
MAU 約9.5億人(2026年7月, TechCrunch報道)MAU 10億人超(2026年6月, Reuters報道)
1年強で約2.4倍(4億人→9.5億人)アプリとして史上最速で10億人到達
Android・検索・Workspace統合が牽引先行者優位とブランド認知が牽引

利用者数の接近は、そのままエンゲージメントや収益化の接近を意味するわけではない。

04

Risks & Limits

反対視点・留意点

まず注意したいのは、公表される「利用者数」の定義が発表元によって揺れることだ。GeminiのMAUには検索の「AIモード」やAI Overviewsとの重複が含まれる可能性があり、企業各社の発表はDAU(日次利用者)・MAU(月次利用者)・週次利用者(WAU)のどれを指しているかが揃っていない。ChatGPTの発表もMAUとWAU(週間9億人超)が並行して語られており、単純な横比較には注意が必要だ。

もう一つの限界は、利用者数の伸びが必ずしも収益や有料転換率の伸びと連動しない点だ。無料枠の拡大やOS標準搭載による「触れたことがある」ユーザーの増加は、エンゲージメントの深さや広告・サブスクリプション収益への転換とは別軸で動く。次の焦点は、この利用者数の伸びがGoogleの広告・クラウド事業やサブスクリプション収益にどこまで反映されるかであり、それが確認できるまでは「利用者数トップ」の議論を過大評価すべきではない。